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2010.9.20
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10年LDJシニア部門にて張慶元選手が「アルティマイザーV4」を使用し、354ヤードの記録で優勝

今年も一年の集大成。「日本一飛ばす男」が決定するドラコン日本選手権、日本一決定戦がさる9月19日(日)“飛びの聖地”東名カントリークラブにて熱い火蓋を切った。
各地区大会を勝ち抜いてきた飛ばしの猛者が一堂に集結し、「日本一という名誉」と「世界への切符」を獲得すべく、会場はさわやかな秋の早朝とは思えない異様なまでの熱気と張り詰めた緊張感が充満するなか、グループ戦を勝ち進むべく格闘技のようなファイト溢れる闘いが展開された。

そんななか多くの日本人ファイナリストたちが最警戒し、異彩のオーラを放つ選手がいた。それがワークスゴルフコリアからの核弾頭。キム・テェヒョン選手(20)だ。07、08年に406ヤードの新記録で2連覇を達成し、日本一に輝いたパク・ソンホ選手を韓国ドラコン選手権で撃破し、決勝大会出場の切符を得るためだけに兵庫三木大会に来日。2位に35ヤード差というブッチギリの飛びであっさり切符を手にし、優勝。その度肝を抜く圧倒的な飛びを見せつけられているので会場に異様な空気が漂うのもうなずける。日本人選手にとっては最注意人物である。
しかし試合が始まればそんなファイナリストである常連組の顔ぶれよりもニューカマーの新しい面々が続々と台頭しながら、風向きもいつもの年とは違うことも影響されてか一同に昨年以前のような高記録が出ない。通常の年なら380ヤード台での攻防となるはずのラインが今年は360台前後にとどまっている。準決勝までの日本人最長記録は385ヤードと皆、苦戦するなか核弾頭が爆発した!準決勝グループBを一昨年の日本代表である内藤崇選手とともに、同じ新兵器であるアルティマイザーV4(ドラコンATTASシャフト仕様)で闘い、380ヤードと今大会2番目の高記録をマークした内藤選手をさらに22ヤードも振りちぎり、結果的に今大会唯一となった400ヤード超えとなる402ヤードをマークし、会場を震撼させ堂々の決勝進出劇を演出した。今年は一同に距離が出ないなかでの400ヤード超えはまさに驚異としか言いようがない。昨年以前なら確実に420ヤード以上の記録が出るのではないか?とギャラリーもどよめいていた。
白熱の佳境で迎えた決勝戦。この一発の威力は決勝進出へ駒を進めた相手選手には何より精神的衝撃が大きかったようで、決勝初参戦同士の二人ながら壮絶な打ち合いを繰り広げた末、384ヤードの記録で見事優勝を勝ち取り、今年もまたワークスゴルフが「ドラコン常勝」の強さとプライドを見せつけ堂々の日本一に輝いた。

長かった闘いの勝利を讃える表彰セレモニーが日の沈んだ夕暮れのなかはじまり、世界への切符となる優勝ボードを誇らしげに天高く掲げ、金メダルが授与され、あざやかに日本の頂点に立ったキム・テェヒョン選手。優勝インタビューでは「まさか初出場の自分が日本一になり、優勝できるとは信じられないくらいうれしい。さすがに日本の選手も飛びもレベルが高く本当にいい経験ができました。一番に韓国で見守る両親に報告したいです。次は同じアジア人代表として日本選手の分まで世界選手権をがんばってきます。それと勝てた要因の多くはこの新型アルティマイザーV4とドラコンATTASシャフトの影響がとても大きい。以前使用のV3より格段にやさしくなっていてミスヒットしても距離が落ちず、枠に残ってくれる。結果的に記録が伸びるようになったことですね。V4でなければ勝てなかった気がします」と新型アルティマイザーV4に絶対的な信頼と絶賛のコメントで締めくくり、死闘が繰り広げられた2010年のドラコンシーズンが幕を閉じた。

さらに、翌日の9月20日(月)に水戸レイクスCCで開催された決勝戦でもシニア部門ポイントランキングトップでメルマガのドラコンレッスンでもおなじみのワークス選手会長。張慶元選手も新型アルティマイザーV4を新兵器に340ヤードで見事優勝し、悲願である日本一への夢をついに達成した。 しかも張選手は前日のドラコン日本選手権準々決勝中に腰を痛め、グループAトップの354ヤードと若いオープン部門の選手と遜色のない、シニアとは思えない飛びで優勝圏内にいたにも関わらず決勝で腰痛が響き記録なしと悔しい敗北を喫していたのだ。その悔しさをバネにしての翌日の勝利だけに念願の日本一達成の喜びに酔いしれた。「ついに世界へのチケットを手にしたよ。昨日はつらい思いをしたから万全のコンディションを整えてオープン優勝のキム君とともにラスベガスでがんばってきます。」と意気揚々と抱負を語った。